家に薬が余っているけれど、薬局に持って行ってもよいのか。飲み忘れたことを話しにくい。家族の薬が何袋もあり、どこから手をつければよいかわからない。そんなときは、薬剤師にご相談ください。
残薬は、処方せんがなくても薬局へ相談できます。 薬を受け取る日まで待たず、「家に残っている薬を見てもらいたい」と声をかけてみてください。[2]
この記事でお伝えしたいのは、残薬の相談は、余った薬を片付けるだけでなく、薬が残った理由を一緒に確かめる相談でもあるということです。残っている量と普段の飲み方がわかれば、これからの使い方を相談する手がかりになります。[4]
この記事でわかること
- 残薬を薬局に相談すると、どのようなことを確認できるか
- 相談するときに持っていくものと、伝えるとよいこと
- 昔の処方薬を使ったり、家族の薬を分け合ったりしない理由
- 家族の残薬を相談するときの準備
碑文谷薬局グループ
目黒区・大田区・横浜市都筑区で、地域の皆さまのお薬や健康についてのご相談を承ります。
処方せんがなくても、お薬の気になることをご相談ください。
残薬を薬局に相談すると、何を確認できる?
残薬とは、手元に残っている薬のことです。飲み忘れた分や、処方が変わったあとに残っている薬などが、相談のきっかけになります。[2][4]
薬局では、残っている薬や、普段の飲み方について相談できます。お薬手帳や薬袋があれば、「いつ受け取ったものか」「今の薬とどう違うのか」を伝える助けになります。[2][3]
今使っている薬と、使ってよいかわからない薬を確認する
薬袋がいくつもあると、今飲んでいる薬と以前の薬の区別に迷うことがあります。「こちらは今飲んでいますが、この袋の薬はわかりません」と、そのまま伝えてください。見た目だけで薬名や使い方を決めず、手元の薬と処方の情報を照らし合わせて相談しましょう。[2][3]
処分するか迷う薬も、まず薬剤師に相談してください。「どれを残せばよいのかわからない」という困りごとも、そのまま伝えてかまいません。
飲み忘れや、飲みにくさを相談する
「仕事中に飲む分を忘れやすい」「どの袋から飲めばよいか迷う」など、毎日の困りごともお聞かせください。薬の情報に加えて普段の様子を伝えることが、相談の手がかりになります。[2][4]
相談のときは、「薬を減らしてほしい」と結論を決めてから話す必要はありません。まずは何が余っていて、何に困っているかをお伝えください。
残薬の相談に持っていくもの
残っている薬と、お薬手帳を用意してください。 薬の名前だけを伝えるより、現物と記録の両方があると、状況を説明する助けになります。お薬手帳には、現在の薬だけでなく、過去の薬や使い方も記録されています。[3]
相談の準備として役立つものを、表にまとめました。すべてをそろえる必要はなく、手元にあるものから用意してみてください。
| 用意するもの | 相談で役立つ理由 |
|---|---|
| 残っている薬 | 何がどれくらい残っているかを伝えるため。可能なら元の包装のまま用意します。 |
| お薬手帳 | 今使っている薬や、これまでの処方を伝えるため。複数あれば、関連するものを持参します。 |
| 薬袋・説明書 | 薬名、飲み方、受け取った時期を伝える手がかりになります。 |
| 困っていることのメモ | 飲み忘れや飲みにくさなど、相談したい内容を伝えやすくします。 |
メモは「夕食後の薬が10回分くらい残っています」「最後に使った日は覚えていません」といった短い内容で十分です。正確な数や日付がわからない場合は、そのことも伝えてください。
お薬手帳が見つからなくても、相談をあきらめず、まず薬局へ声をかけてください。量が多く運びにくい場合や、家族の薬を持参したい場合は、先に連絡して相談方法を尋ねるとよいでしょう。[2]
なぜ「薬が残った理由」も伝えるとよいの?
薬が余っていると、「残っている数を数えてもらえばよい」と考えるかもしれません。けれど、これからの服薬を相談するには、なぜ残ったのかも大切な情報です。残薬を扱った厚生労働科学研究でも、薬が残る原因と対策を検討する重要性が説明されています。[4]
例えば、こんな伝え方から始められます。
- 「昼の薬だけ余っています」なら、飲めていない時間帯や、昼間の生活の様子を伝えてみましょう。
- 「薬が変わってから、前の薬が残っています」なら、変更の時期と、今使っている薬を伝えてみましょう。
前者は普段の飲み方、後者は処方の変更についての情報が、話の出発点になります。同じ「薬が余った」という相談でも、伝えたい事情は違います。[2][4]
「飲み忘れました」と説明するだけでは、言い足りないこともあるでしょう。「朝は慌ただしい」「薬袋の表示がわかりにくい」「飲んだ後の体調が気になっている」といったことも、相談の中でお聞かせください。残薬がある理由を、ご自身だけで結論づける必要はありません。
飲み方を変えたいときも、その希望を医師・薬剤師に伝えてください。ここで挙げた例は、ご自身で飲み方を変えるための案内ではありません。[1]
残薬を薬局へ相談すると、どんな流れになる?
相談では、薬の情報と普段の服薬状況を結びつけて確認します。次は、相談の流れの一例です。順序や対応は相談内容によって変わります。[2][4][3]
STEP 01
残っている薬の種類と量を確認する
手元にある薬を見ながら、何がどれくらい残っているかを伝えます。薬袋などがあれば、受け取った時期の確認にも役立ちます。
STEP 05
相談後に、次にすることを確認する
説明を聞いた後に、「この薬はどう扱えばよいですか」「次の診察では何を伝えればよいですか」と尋ねてみてください。わからない点を残さず、次の行動を確認しましょう。
昔の処方薬を使う前に、確認してほしいこと
以前の処方薬を、自分の判断で使い始めない
「前に効いた薬が残っているから」と、以前の処方薬を今の症状だけで使い始めないでください。使ってよいか迷ったときは、薬の名前と今の状況を医師・薬剤師へ伝えましょう。[1]
家族や知人と処方薬を分け合わない
お薬を使う前に
自分に処方された薬を家族へ渡したり、家族の処方薬をもらって使ったりすることも避けましょう。
処方薬は、その人の症状や体質、健康状態などを考慮して処方されています。同じような症状でも、他の人に適しているとは限りません。
家族の薬を整理する場合も、誰の薬かを区別して用意してください。似た包装だからと一緒にせず、わからない薬は、わからないまま薬剤師に相談しましょう。
使わなくなった薬の処分方法に迷ったときは、受け取った薬局や医療機関へ相談してください。ただし、お薬の相談はできても、薬局によっては引き取りに対応していない場合があります。
家族の残薬についても相談できる?
家族の薬が大量に残っていて、ご本人だけでは整理が難しい場合も、薬局へ相談してみてください。準備するときは、可能な範囲で本人の話も聞きながら、誰の薬か、今使っている薬は何かを確かめましょう。[2]
準備の際は、本人が今使っていると話している薬と、家族だけではわからない薬を分けておくと、聞きたいことを整理できます。無理に薬名や用途を決めず、不明な点は相談したいこととしてメモしておきましょう。
「本人は飲んでいると言っていますが、袋の薬が減っていません」など、ご本人から聞いたことと、ご家族が見て気づいたことを分けて伝えると、状況を説明しやすくなります。
本人が来局できないときは、家族だけで相談できるか、何を用意すればよいかを、来店前に薬局へ尋ねてください。本人への確認方法も含め、相談の進め方を確かめてから準備しましょう。
よくある質問
Q 処方せんがなくても、残薬を薬局に相談できますか?
A
はい。処方せんがなくても、薬の相談はできます。「家に残っている薬を見てもらいたい」と伝えてみてください。受付方法や費用が気になる場合は、事前に薬局へ尋ねましょう。 [2]
Q 以前もらった薬を、似た症状のときに飲んでもよいですか?
A
以前の処方で残った薬は、自分の判断で使い始めず、医師・薬剤師に確認してください。薬の名前と今の状況を伝えましょう。 [1]
Q 家族の薬が大量に残っています。本人が来局できなくても相談してよいですか?
A
家族の残薬について相談したいことと、本人が来局できないことを、先に薬局へ連絡してください。家族だけで相談できるか、必要な持ち物や本人への確認方法を尋ねてから準備しましょう。 [2]
Q 余った薬は、薬局に持って行けば引き取ってもらえますか?
A
処分方法に迷ったときは、受け取った薬局や医療機関へ相談してください。引き取りを希望する場合は、持参前に薬の種類と量を伝え、対応できるかを確認しましょう。 [5]
まとめ
この記事のポイント
- 残薬は処方せんがなくても薬局へ相談できる
- 薬とお薬手帳、残った理由や困りごとを伝える
- 昔の処方薬の再使用や家族との共有を自分で決めない
残薬の相談では、薬の種類や量とともに、飲み忘れや管理の困りごとも伝えてください。薬を整理することに加え、これからの使い方について相談するための情報になります。[2][4]
まずは、残っている薬とお薬手帳を用意してみましょう。昔の薬を使い始めたり、ご家族の薬を使ったりする前に、薬剤師へ相談してください。「薬が残っているので見てもらえますか」というひと言から、話を始めていただけます。
お薬や残薬について、お気軽にご相談ください
碑文谷薬局グループでも、お薬や残薬についてご相談いただけます。
- 薬が余っている
- どれを使えばよいかわからない
- 家族の薬を整理したい
そんなときは、お薬手帳と残っている薬を持って、お近くの店舗の薬剤師に声をかけてみてください。
「薬が残っているので見てもらえますか」というひと言から、相談を始めていただけます。
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参考情報
[1] Q1 医師が処方するくすりと市販のくすりはどのようにちがうのですか?
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA) / 参照日:2026-10-19
https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0025.html
[2] かかりつけ薬剤師・薬局とは?
公益社団法人 日本薬剤師会 / 参照日:2026-10-19
[3] eお薬手帳3.0とは(お薬手帳の役割)
公益社団法人 日本薬剤師会 / 参照日:2026-10-19
[4] 医療保険財政への残薬の影響とその解消方策に関する研究(2015年度・概要)
厚生労働科学研究成果データベース(国立保健医療科学院)/研究代表者:益山光一 / 参照日:2026-10-19
[5] 「くすりのしおり」の活用資材(廃棄方法の相談案内・記載例)
公益社団法人 日本薬剤師会(掲載資料) / 参照日:2026-10-19
https://www.nichiyaku.or.jp/files/co/pharmacy-info/siori_katsuyou_iryo_print.pdf

